老老介護や認認介護は介護者が高齢であることから体力的・精神的な負担が増大し、共倒れのリスクが高まることが問題です。
この問題を解決するために、介護保険制度はさまざまなサービスを提供しており、なかでも訪問介護はその中心的な役割を果たしています。
訪問介護は、ホームヘルパーが利用者の自宅を訪れ、排泄や入浴、食事の介助や生活のサポートを行う介護サービスです。
特に老老介護や認認介護の状況下では、こうした介助が介護者にとって大きな負担となります。
そのため、訪問介護の利用は介護者のストレスを軽減し、共倒れのリスクを低くする助けとなります。

具体的な訪問介護の仕事内容としては、排泄のサポート、入浴の準備や洗体、食事の準備や片付け、そのほか、日常生活のサポート、たとえば掃除や洗濯、買い物や通院のサポートなどが挙げられます。
この仕事に就くためには、介護職員初任者研修を受ける必要があります。
約130時間のカリキュラムで、都道府県の指定する養成機関で受講可能です。

訪問介護の魅力は、利用者との密接な関係を築ける点や、自らのスキルを活かして利用者の生活の質を向上させることが挙げられます。
また、利用者から直接感謝の言葉を受け取れるのも、この仕事の大きなやりがいでしょう。
しかし、訪問介護は体力的にも精神的にも要求される仕事ですが、達成感ややりがいは計り知れません。
訪問介護は、老老介護や認認介護の現場での大きな支えとなっています。
介護のプロとしてこれらの問題解決に関わっていくなら、訪問介護の仕事にチャレンジしてみるのもおすすめです。